忘れられないごはん
高校生の時、東京に住む、いつも男の影がある居心地の悪い母親の家で食べたドライカレー
高校時代、勉強のストレスで過食気味な時期にアホみたいに買っていたあんこのコッペパン
二回目の一人暮らしで気分が落ちて1ヶ月くらい風呂入らんで荒れに荒れた部屋で自分で作って無心で食べたフォンダンショコラ
小学生の時、お昼ごはんのために家の近くにあったAMPMでよく買った餡掛けチャーハンとジャージャー麺
…AMPMのあの風俗のパネルみたいなメニューの出し方大好きだったな
幼稚園の年長のとき、母の地元に帰省してくたくたでおじいちゃん家に向かったあの日、たくさん作ってくれてた今はなきおじいちゃんのカレー。
…触ると火傷する石油ストーブの上にでっかい鍋ごと置いてあっためてくれてた。
小学生までと、大人になってから通算1年くらい作ってくれたお母さんのごはん。中高大と7年間私の身体を作り続けてくれた2番目のおばさんとおばあちゃんのごはん。大学生の1年間くらい居候させてもらった4番目のおばさんのごはん。ぜーんぶ今に繋がってるんだな。
今の私の元気な体をリレーのバトンみたいに繋げて紡いで来てくれたごはん達。おいしかったな。これからの長い人生、私はまた忘れられない美味しいごはんをたくさん食べれるんだろうな。楽しみだ。